母親委員会全体研修会(後援:静岡ライオンズクラブ様)
日時 平成28年10月8日(土)
場所 あざれあ 大ホール
参加者 212名 (市内小中学校PTA母親委員及びPTA会員)
内容 ・講話「薬物乱用防止について」 静岡ライオンズクラブ 様
・講演会「子どもも大人も楽しめる 絵本のある風景」 草谷桂子 先生
【講話「薬物乱用防止について」】
ライオンズクラブ様のお話を聞いて、薬物は、子どもたちのすぐ近くまで迫ってきているという怖さを実感しました。
違法薬物が含まれる物を持っていただけで犯罪になります。先輩や友達から「これをちょっと持ってて」と言われ、中身を知らずに預かってしまったところ、警察に職務質問され逮捕されてしまった例もあるそうです。
また、錠剤型合成麻薬などは、一見するとラムネ菓子のようで、かわいい絵が描かれていたり色もカラフルで、危険なものには見えない作りになっているそうです。売人は、「これを飲むと痩せる」とか「集中力が高まるサプリ」などと気軽に声をかけ近づいてくるということです。
最近、問題になっている危険ドラッグは、法を逃れるために添加物を加え、覚醒剤や大麻に化学構造を似せて作られていて、身体にどんな影響が出るかわからないまま売られているのだそうです。そのため、摂取によって死に至る可能性もあるそうです。
私たちの大切な子どもたちを薬物の手から守るためには、まず、親が子どものちょっとした変化を見逃さないことだと思いました。
【講演会「子どもも大人も楽しめる 絵本のある風景」】
トモエ文庫(家庭文庫)を始めて今年で35年になるという草谷桂子先生のお話は、文庫で出会った子どもたちと本のかかわりやエピソード、絵本そのものの深い意味など、本の奥深さを実感するお話でした。
その中で、本を読む子は、現実と空想の世界を行ったり来たりできるというお話がありました。ゲーム機器にはまって、仮想空間の中に入り込んだまま区別がつかなくなってしまう、というようなことは、本を読んでいる子にはない、ということでした。本を読む子は、空想の世界を楽しみ、終わるときちんと現実に戻ってこられるのだそうです。
また、子どもの本と大人の本の違いは、子どもの本は未来に希望が持てる内容になっている、ということだそうです。そして、本の中で多様なモデルに会うことで、生きるヒントが見つかることがあるというお話でした。
同じ本でも、年齢によって味わい方が違い、絵本は小さい子向けというのではなく、すべての人のものである、ということでした。
たくさんの本に出会い、たくさんの多様なモデルに出会うことが、子どもたちの心の器を大きくし、豊かな成長につながっていくのだと、改めて本の良さに気づくことができました。今回の講演を聞いて、本の好きな方は「さらに」、少し本から離れてしまった方は「もう一度」、今まであまり本が好きではなかった方は「これから」、子どもと一緒に本を楽しんでくれることと思います。